ブックメーカーサイトを見ているとたまに投資というキーワードが出てくると思います。ブックメーカーはギャンブルサイトでありながら還元率が非常に高いので投資先として扱うことができるのではないかと考え始められたのがきっかけです。
パチンコのプロがパチンコで稼いでるように、ブックメーカーでも稼ぐ事ができるのではないかという考えですね。
ここでは実際にブックメーカーが投資に使えるのかどうかと、投資としてブックメーカーを扱う場合はどのようにプレイしたらよいのかという基礎知識を紹介していきたいと思います。
今はもう既にブックメーカーで投資を行うことができない?
ブックメーカーで絶対に勝つことができるような必勝法はなくなってしまいました。ブックメーカー投資という言葉が流行ったのは2008年頃。当時アービトラージという手法が世界で普及し、これゆえにブックメーカーは絶対に負けない資金回収方法があったので、ブックメーカーは投資だと言われていたのです。
アービトラージというのは、簡単に言うとブックメーカー版のせどりです。
2つ以上の別々のブックメーカーサイトを利用して価格が異なっていることを利用して絶対に設けることができる状況を作り出すことを言います。
アービトラージの例
例えばとある試合で a さんと b さんが戦う時に、以下のような状況のオッズがあったとします。
ブックメーカーX:a勝利2.5倍 / b勝利1.5倍
ブックメーカーY:a勝利3.2倍 / b勝利1.5倍
ブックメーカーはそれぞれのサイトで別々の倍率のオッズを用意しています。この時ブックメーカーXでbに80ドル賭けて、ブックメーカーYでaに40ドル賭けたとします。
a勝利 → 3.2 x 40 = 128ドルの払い戻
b勝利 → 1.5 x 80 = 120ドルの払い戻し
そうすると合計120ドルかけていることになるわけですが、どちらが勝利しても元本は失わずに、aが勝利したら8ドルの儲けが出ることになります。aの設定金額を28ドルなどに設定すると、微量ですがどちらが勝利しても儲けを出すことができるようになります。このような手法がアービトラージです。
現在はシステムの改修が行われアービトラージができる状況になってもすぐに修正される仕組みになってしまいました。
現代では「データ分析のプロ」ほど儲けることができるように
それではブックメーカー投資というのは廃れてしまったのでしょうか。
実はブックメーカー投資は廃れたわけではなく、未だに使われています。データをもとに状況を的確に判断して、勝率が80%〜90%を超えてくるような「手法」を発見し始めている「プロ」が台頭してくるようになりました。彼ら発見した「手法」を使用して、コツコツと資金を増やせるようなノウハウがブックメーカー投資と呼ばれるようになったのです。とはいえこれらも必ず勝利できるわけでもなく、手法が広まってしまい全員がかけ始めるとオッズがそもそも低くなるため回収金額の方が勝率よりも低くなってしまう状況に陥ります。
そのたびに彼らは新しい手法を発見し、ブックメーカーで高い勝率を維持し続けています。
つまり、現代においてブックメーカー投資を行うのであれば、スポーツに対して詳しくなり、状況やデータを的確に分析し判断することができるようになって、勝率が高いオッズにかけ続けて資金を回収していくことがその手法となります。
まとめ
本来の意味でのブックメーカー投資はすでに亡き手法となってしまいました。しかし、上記のように勝率の高い状況を判断して投資金を回収していく手法はいくつも確立しており、月日が経つにつれてさらにブラッシュアップ、新しい手法が開発されています。
もし今後ブックメーカーで投資をすることを考えるのであれば、耳の痛い話になりますがまずは基礎知識の勉強と実際の試合を見て状況判断の目を養うことをお勧めします。